■ ID | 644 |
■ 種類 | 論文 |
■ タイトル | 日本海東縁、上越海盆西部メタンハイドレート分布域の熱流量分布 |
■ 著者 | 町山栄章
Hidekiaki Machiyama
(独)海洋研究開発機構 木下正高 Masataka Kinoshita (独)海洋研究開発機構 武内里香 Rika Takeuchi 東京大学大学院 松本良 Ryo Matsumoto 東京大学大学院 山野誠 Makoto Yamano 東京大学地震研究所 濱元栄起 Hideki Hamamoto 埼玉県環境科学国際センター 弘松峰男 Mineo Hiromatsu 東京大学大学院 佐藤幹夫 Mikio Sato (独)産業技術総合研究所 小松原純子 Junko Komatsubara (独)産業技術総合研究所 |
■ 出版元 | |
■ 出版年 | 2009 |
■ 誌名・巻・号・年 | 地学雑誌、Vol.118、No.5、986-1007、2009 |
■ 抄録・要旨 | 日本海東縁変動帯に位置する上越沖(新潟県上越市沖)の上越海盆周辺(海鷹海脚や上越海丘)には、メタンハイドレートが存在していることがわかっている。本研究では、メタンハイドレートの分布や埋蔵量を把握することを目的として地殻熱流量測定を実施した。そして多くの地点の熱流量値は、約100mW/m2前後であることがわかった。この値は、これまで日本海で測定されている値とも整合的である。一方、メタンが噴出している場所やバクテリアマット付近では、300mW/m2を超える高い値が得られた。ただし、一部の地点では、負の地温勾配値やプロファイル異常が観測された。この原因として水温変動の影響やハイドレート崩壊による崩壊堆積物の影響が考えられるが、詳細を明らかにするためには、引き続き観測を行うことが必要不可欠である。メタンハイドレートの利用は低炭素社会や持続的な社会を形成する上でも有効であると考えられる。本研究で得られた成果は、メタンハイドレートの採取の実用化を進める上でも役立つことが期待される。 |
■ キーワード | メタンハイドレート、日本海、熱流量、水温変動 |
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